こちらでは、学研の指導者による教育情報を発信しています。
終業式も近くなってきましたね!成績表を見て「算数がなかなか上がらない!」とお悩みの方も多くいらっしゃるかと思います。今回は、算数の力をいかに伸ばすかを考えてみたいと思います。
算数が強くなるには、日々の算数の学習と日常の中の算数的活動を結びつけることが重要です。算数が苦手な子は、小学校中学年や高学年になっても、自分の身長や靴のサイズなど、身近な数を尋ねても答えられない子が多くいます。数に興味、関心を持っていないのに、授業やテストで問題を解けと言われても、考えづらいのは無理もありません。
近年、学力テストや入試では、日常の場面に紐づけた問題が多く取り入れられており、ますます、日常の中での算数的活動の土台が重要と考えられます。
算数が得意になるためには、幼児期から、遊びや日常生活の中で楽しく数学的な考え方を身につけることが大切です。そのためには、以下のような活動を取り入れるとよいのではないでしょうか。
- 数に親しむ
◎数を数える
当たり前のことのように感じますが、数の計数は算数の基本です。一年生、二年生でも、そもそも、数を正しく計数できない子は意外と多くいます。おもちゃやおやつに触れるとき、「1、2、3…」と一緒に声に出し、指をさして数を確認してみたり、5や10になる数のじゃんけんをしたりするのもおすすめです。
◎数字を探す遊び
家の中や町中で「5はどこかな?」「10はどこかな?」と数字を探すゲームをする。まずは、楽しく、数を意識することからスタートするといいでしょう。時計やタイマー、温度計、湿度計、メジャー、計量カップ、トランプやサイコロなど、数に関係するものを子供の目の届くところに置いておくのもいいですね。算数が得意な子は、ナンバープレートや看板など、とにかく数を見つけたり計算したりする子が多いです。
◎幼児期から「合わせる」「分ける」遊びをする
小学校に入ると算用数字を扱いますが、これは抽象物といって、具体的な量感とは結びつきません。算数を習得するのには、具体物→半具体物→抽象物という段階があります。具体物でたくさん体験できる幼児のうちから、身近なものを使って、「合わせる」「分ける」活動を行っておきましょう。場面を理解し、式を立てる力に繋がります。 - 形と空間認識を育てる
◎積み木遊び
形や大きさの違いを認識しながら遊ぶことで、空間認識能力が育ちます。
◎パズルやブロック
形のパズルやレゴで遊ぶことで、図形の認識力がつきます。
◎折り紙遊び
形をよく見て合わせたり、重ねたりすることで形の位置関係を把握する力が育ちます。立体図形の力を育みます。 - 比較や順序を学ぶ
◎大小比べ
「どっちが大きいかな?」と比べる遊びをする。
◎長さ比べ
ひもやスプーンなどを使って、長い・短いを比べる。直線での比較ができたら、ぐにゃぐにゃにしてみて考えてみましょう。マス目のあるもの(タイルなど)の上で行う、定規ではかってみるなどして答えを検証してみましょう。定規やコンパス、分度器などは、年齢や学年問わず、お子様が興味を持ったら使わせてあげるとモチベーションに繋がります。 - 日常生活の中で算数を取り入れる
◎料理のお手伝い
計量カップを使って「1カップ」「半分」などの量感を学ぶ。料理の場面でなくても、同じ水の量を大きさの異なるコップや器に入れて量を考えるなどもいいですね。「量と測定」は算数の大事な領域です。
◎買い物ごっこ
「りんごを3つください」「おつりはいくら?」とお金を使った遊びをする。キャッシュレス時代となり、お金を崩す、両替をするといった活動が少なくなり、「位の感覚」が弱い子がますます増えているように感じます。ごっこだけでなく、実際にお子様に財布を用意してあげて、スーパーやお店で、「お金を払う」「お釣りをもらう」体験をさせてあげましょう。言われた金額より大きい硬貨をだせばいい・・ではなく、どう払ったらお釣りの硬貨をすくなくできるかなどを考えるのも大切です。 - リズムやパターンを学ぶ
◎手遊び歌やリズム遊び
「いち、に、さん、し」と手をたたくなど、リズムに乗って数を覚える。九九などは2年生で単元が始まる前からでも、遊び感覚で歌のように覚えておけば、後々が楽になりますね。
◎パターン遊び(規則性理解)
「赤、青、赤、青…次は?」と繰り返しの法則を考えさせる。規則性が見つけづらいと、計算の工夫やほかにも様々な場面で理解に苦しむ場面があります。 - 楽しい算数の絵本を読む
『すうじのえほん』
『おおきい ちいさい』
『100かいだてのいえ』など、楽しい数の絵本はたくさんあります!
ぜひ、探してみてください! - ゲームをする
「人生ゲーム」でお金をやりとりするのはおすすめです。実際のお買い物であつかうことのできない大きな金額も出てくるので、大きな数の勉強にも!「ルービックキューブ」や「アルゴ」「モノポリー」「カタン」「ジャングルスピード」なども、東大や開成に通っていたOBたちが算数力が伸びるとして挙げています。特別なゲームを用意せずとも、トランプでも様々な遊びができます。
いかがでしたか?ご家庭で取り組むヒントはみつかりましたでしょうか。
算数の指導の上で大切なのは、「いったん遠回りをさせること」だと言うことを学研の指導者は知っています。遠回りをするからこそ、本当の近道が自分で分かるようになるのです。逆に、初めから近道だけ、答えだけを求める人は解法に再現性がありません。
間違え方には人それぞれの理由があります。親御様も「間違いは子供の考え方を分析するチャンス」と捉えて、安易に叱ったり教え込んだりするのではなく、「なぜそう考えたの?」「ここまでは自分で考えられたね!」「この考え方は、この場面で使えそうだね!」など、算数に向かう子どもたちの背中をそっと支えてあげて欲しいと思います。
学研教室では、「自分で考える」力を伸ばす指導をしています。それぞれの子どもに合った指導法や声かけを常に模索している指導者と一緒に算数の力を伸ばしていきませんか。
学研教室は、認知能力+非認知能力も育む教室です。
(The Specialists編集部)
